出光興産の子会社であるソーラーフロンティアは、使用済み太陽光パネルのリサイクル事業に乗り出します。NEDOと共同でコストや環境負荷を抑えたリサイクル技術の開発に取り組んでおり、2022(令和4)年度からは宮崎県の工場敷地内のラインで、リサイクル処理の実証研究を開始します。
同社は昨年10月に、国内の太陽光パネル生産から撤退し、太陽光発電システムの販売支援や品質保証、アフターメンテナンスのほか、発電所評価やEMS、O&Mやリサイクル技術などに配置転換すると発表していました。
NEDOとの共同研究事業の期間は23年度までの4年間で、宮崎県のソーラーフロンティアの国富工場で行われます。産業廃棄物処分業の許認可取得を進めて24年度の事業化を目指すとしています。
竹中勝志PVリサイクル準備室長は事業化に向けて以下のように話しています。
「手間暇をかけて分離した材料を、有価物として買い取ってもらい、使ってもらうことが、低コスト化を実現していく上で一番重要なポイントになる」。
「長く使って最後にどうするのかまで考えている顧客は多い。最後の最後まで見据えた再生エネの普及をやりたいと顧客が望んでいるときに、対応できる仕組みを整えておけば、ビジネスチャンスにつながる」。
そのため、同社では、国富工場での技術開発と並行して、リサイクルした材料の将来的な販売先の開拓も進めていくことになります。
<参考URL>
2021/12/27
https://www.sankei.com/article/20211227-IQ4GKAU45NNJ5DMXOLK6GTDO5U/
2021/10/12
https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/news/00001/02065/?ST=msb