徳島市は、太陽光発電設備の設置・販売を手がける「喜多機械産業」(徳島市庄町)と2023年10月24日、公共施設に「リユースパネル」を設置してその性能を確かめる実証実験を始めると発表しました。
設置から年数が経ち、廃棄される予定となった太陽光発電パネルを別の場所でリユース(再利用)できるようにしようという取り組みです。
遊休地などを活用した売電用の太陽光発電は土地貸借の契約を20年としている例が多く、この先、契約が切れて事業を継続できず、処分に困るパネルが大量に廃棄されることが予想されています。20~30年とされる耐用年数を迎えるパネルも多く出てくる見込みということです。
今回の実証実験では、解体工事業者などから廃棄予定のパネルを仕入れ、発電能力が残っているものを選別。徳島市が実験の場として提供するライフル射撃場(同市入田町)の屋根に設置し、日々の発電量を確認したうえで有用性をPRします。選別の段階で再利用不可能となったものは分解してリサイクルに回します。
来年4月から再来年3月の1年間をかけて、選別、再設置、メンテナンスのノウハウを確立させ、安価なリユース品を消費者に提供できるようにしていくとのことです。
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