富山県滑川市に本社があるリサイクル機械製造のエムダイヤは、同社製の機械で使った部品を再利用して太陽光パネルを破砕処理する装置に仕上げる事業を始める。
油圧で制御する切断機への投入間口の横幅を150センチと大きくした。太陽光パネルを処理するには、投入前の分断作業が必要となるが、150センチタイプはパネルをそのまま入れることができるため、その手間が省ける。
同社の従来製品は家電や光ファイバーなどの産業廃棄物に対応するものが主力で間口は90センチである。顧客の産廃処理事業者が保有する間口90センチの機材は今後、減価償却期間を終えるものが増える時期に差し掛かるため、同社が買い取り、太陽光パネルに対応できるようにする。再利用品を使って付加価値を高めるアップサイクル方式の導入だ。
アップサイクルでは、新規部品を使わない分、製作過程において二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できるメリットがある。
5月下旬に東京ビッグサイトで開催される「NEW環境展/地球温暖化防止展」にも出展した。
粉砕方式は短時間で大量処理できる利点がある。日経新聞のインタビューによると、エムダイヤの森社長は粉砕方式が主流になると想定し、アップサイクル型処理機の販路開拓を進める。
<参考URL>
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC010IR0R00C24A5000000/