2022年12月、大阪府の新虎興産株式会社(大阪市西区、木村高士社長)が、ウォータージェットを使用した太陽光パネルのリサイクル技術を開発したと発表しました。
これは、太陽電池のセルとカバーガラスを、超高圧で水を噴射するウォータージェットで分離する技術です。カバーガラスを原形サイズのまま剝離できれば、より効率的な太陽電池リサイクルにつながります。
同社はウォータージェット工法で劣化したコンクリートの破砕や有害な塗膜の除去、火災リスクのある現場での鋼材切断などを手がけています。
新技術では、太陽電池パネルの裏面から高圧水を噴射して電池セルだけを粉砕し、硬度の高いカバーガラスは破砕せず残します。セルに含まれる鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質を除去でき、ガラスをリサイクル利用しやすくなります。
同社では太陽電池パネルの大量廃棄が予想される5年後ごろの事業化を目指し、ウォータージェット装置メーカーのスギノマシン(富山県滑川市)と共同で自動化装置を開発します。また、あらゆる太陽電池メーカーのパネルに対応できるように試験を続けながら、自動化装置の開発を進めるということです。
<参考URL>https://newswitch.jp/p/35143