信州タケエイ(諏訪市)は2023年度から、中古の太陽光発電パネルのリユース(再利用)事業を始めると発表しました。
リユースに向けて、回収した太陽光パネルの発電能力を確かめるため、電圧や電気抵抗を調べる検査機器を購入しました。ひび割れなどを確認する目視検査と合わせて、パネルの状態を把握します。
リユースパネルは現在200枚を保管。事業者への販売だけでなく、自社の太陽光発電設備としての活用なども検討しているとのことです。雨宮栄城社長はリユースについて「今すぐ利益が確保できる事業ではない」としつつ「初期投資が抑えられ、需要は確実に拡大する」とみています。
一方リサイクルでは、関連事業の設備に約3600万円を投資しており、太陽光パネルの金属フレームを取り外す装置や、パネルのガラスを取り除く装置を昨年導入。金属やガラス、発電セルなどに分別し、それぞれ引き取り事業者に販売しています。昨年4月の稼働からおよそ1200枚の太陽光パネルを処理しました。現在の最大処理量は月3千枚だが、3~5年内に新たな設備を追加し、「処理能力を現状の5倍にすることも想定している」(雨宮社長)ということです。
太陽光パネルは、自社事業の一つでもある解体工事などに伴って回収する場合が多いですが、大雪や台風によって損傷したパネルの処理依頼もあるということです。将来的には「パネルを持ち込む取引先が複数の処分方法を選択できるようにしたい」(雨宮社長)としています。
<参考URL>
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023022000873